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30年前のDIMEの人気企画が、企業に質問し、その回答をそのまま紙面に掲載する「業界公開質問状」。「ワープロは、いずれなくなるのですか?」という問いに対する各社の回答が、今読むと衝撃的です(平成元年10月19日号)。
(中略)
どうですか、すごくないですか? まだワープロを生産している企業の担当として、うかつなことを言えないのもわかりますが、まさかの全否定。まぁ、答えた担当者も30年後に蒸し返されるとは思ってなかったでしょうけど。dime.jp
パソコンが台頭しつつあった平成元年、各メーカーが「ワープロはいずれなくなるのか」という質問について、かなり楽観的な見解を示しています。
キヤノン「ワープロがパソコンに取り込まれることはないでしょう」dime.jp
ここまでメーカーが言い切るのも勇気あるなーとは思いますが、当時はワープロの売上が伸び続けピークの時期だったので、「今後も一般に普及するのはワープロ、PCは一部のユーザー向け」という時代の空気感もあったのでしょう。
もっともDIMEの編集部もコメントしているように、東芝や松下のような当時のワープロメーカーとしては、PCの普及を予測していたとしてもこう答えるしかないでしょうけどね。いくつかの企業は、実際はPCの研究開発に取り組んでいたと思います。
ワープロの件に限らず、未来予測の答え合わせって面白いですよね。
30年間でこんなにも世界は変わるんだなということを改めて気付かせてくれます。
ということで新春の余興として、素人目線で「○○は30年後になくなるか?」を答えてみたいと思います。30年後に自分で答え合わせするのが楽しみです!笑
スマホは30年後になくなるか?
30年前 ➡︎ 平野ノラが持っているような巨大な移動式電話
現在 ➡︎ iPhone Xs
30年後 ➡︎ あり続ける
通信技術の発達により、スマホで扱える情報はさらに圧倒的に増えるでしょう。
その中で、情報処理をして視覚情報として伝えるデバイスとして、スマホの完成度は非常に高いと思います。
昔は巨大なコンピュータでないと出来なかった情報処理が、ポケットに入るスマホでも出来るようになっています。小さければ良いかというと、小さすぎると視覚情報を扱うデバイスとして不自由です。現に最近のiPhoneは、数年前のモデルより画面が大型化しています。
今のスマホは、情報処理をして視覚情報として伝えるデバイスとして”ちょうどいい”性能とサイズの完成形なので、30年後もあり続けるのではないかと思います。
もっとも30年後も、iPhoneが今のシェアを保っているかはわかりません。
一方で、視覚情報以外として伝えるデバイスも誕生する可能性はあると思います。
例えば、聴覚情報端末です。
インナーイヤホンのような形の端末で、ユーザーの行動に反応して情報を伝えてくれる端末です。一度乗り換え案内を検索したら、いちいちスマホを取り出して操作しなくても、駅の電光掲示板を見れば最適な電車をイヤホンから教えてくれる、みたいな。
検索エンジンは30年後になくなるか?
30年前 ➡︎ 百科事典
現在 ➡︎ Google検索
30年後 ➡︎ もう少し個別化しそう
ここ何年もGoogle検索を使わない日はありません。まさにGoogleは神です。
一方で、今の大学生はGoogle検索よりもInstagramで検索を活用しています。週末に行くランチの店を決めるにGoogle検索よりも、インスタで調べて美味しそうな投稿がされているお店に行くのです。
週末のランチを決めるときに知りたい情報は、文字情報よりも、ビジュアル情報です。お店の雰囲気や客層を、インスタの投稿写真から感じ取るのが一番効率的です。
自分と共感する感情を検索したいときは、twitterを活用することもあるでしょう。
アカデミックな情報を検索したいときは、Google Scholarを使います。
検索エンジン自体が無くなることはないでしょうが、今よりももっとシーンに応じて個別最適化した検索スタイルになるような気がします。
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やはり30年後の世界の変化を予測するのは非常に難しいことが改めて実感できました。
これを踏まえてミレニアル世代の投資戦略を考えると、やはり徹底的な分散投資が我々の最適解だと思います。ということで、今後も楽天VTIなどのインデックス投資を地道に続けていこうと思います。

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