今週のお題「わたしの節分」
今日は節分ですね。
節分の風習のひとつが、恵方巻きです。
恵方巻きの起源はよく分かっていないようです。
とはいえ最近では、恵方巻きはどこのスーパーマーケットやコンビニでも店頭に置かれていて、節分の風習の一つとして定着したように思います。
恵方巻きが現代にこれだけ定着した理由のひとつは、恵方巻きが非常にマインドフルネスな風習だからなのではないか、と考えてみました。
マインドフルネスとは
マインドフルネスは、今現在において起こっている経験に注意を向ける心理的な過程であり、瞑想およびその他の訓練を通じて発達させることができる。(Wikipediaより)
マルチタスクに追われ思考が散乱しがちになると、脳のパフォーマンスが低下すると言われます。そこでマインドフルネスな状態になると、脳のパフォーマンスを高めたり、メンタルを安定させたりできるということが注目されています。
スティーブ・ジョブズがマインドフルネス瞑想を実践していたことや、Googleやインテルのようなアメリカの先進企業がマインドフルネス研修を取り入れていることはよく知られています。
恵方巻きとは
決まった方角を向いて(わき目を振らずに)
みんなで黙って(聴覚とおしゃべりをシャットダウンして)
長い太巻きを食べきる(一定時間を確保する)
とても覚えやすいシンプルなルールの中に、自然と食べることに感覚を集中できるようなシステムが複層的に構築されています。
また太巻きは色々な具材を組み合わせて作られていて、一口一口食べる角度によって微妙に食感や味が変わるので、単調にならず味わうことができます。
近年恵方巻きが注目を浴びているのは、流通業界や食品業界の思惑もあるのでしょう。ただそれだけでは今日ほど定着することはなく、何かしら現代の時流に沿う理由があるんだと思います。
そのひとつが、何かとマルチタスクに追われがちな現代において、恵方巻きによってマインドフルネスな瞬間を確保することができる体感価値なのではないかと思います。
食事とマインドフルネス
実際に食事とマインドフルネスは大きな関わりがあります。
食事中はスマホやテレビを眺めながら食べるのではなく、料理の食感や風味や味に集中し噛み締めて食べることはマインドフルネスのトレーニングの一つになるそうです。
また仏教の修行僧たちは、食事も重要な修行の場と位置付けられており、私語厳禁など一定のルールのもと食事をとるそうです。
もちろん食事は仲間や家族とコミュニケーションをとる良い機会でもあるので、私たちが毎度マインドフルネスのトレーニングの場にする必要はないと思います!
今年の恵方
2019年の恵方は東北東です。
ビジネスでもプライベートでも色々な通知に追われマルチタスクになってしまいがちなミレニアル世代の私たちこそ、恵方巻きでマインドフルネスな瞬間を持ってみてはいかがでしょうか。