つみたてNISAとは、少額からの長期・積立・分散投資を支援するための非課税制度です
国が認めている節税制度なので、使えるなら使った方が得です。
慎重な投資家は、投資するタイミングに迷うでしょうが、定期的に決まった額を積立投資していくルールにすれば悩む余地もなく安心です。
通常は小分けに投資すると、手数料がかさみ不利ですが、NISA口座だと手数料が優遇されることが多いです。SBI証券や楽天証券などであれば、NISA口座の手数料は無料です!
つみたてNISAで上限いっぱいに投資していった場合、35年後にはいくらの資産ができているかシミュレーションしてみました。
つみたてNISA基本ルール
・つみたてNISA枠での買付可能期間は2037年まで
・20年間の非課税期間を超えた分の利益には、20.315%課税される
・1人1口座、毎年40万円が上限(毎週だと約7,500円)
シミュレーションでの前提条件
銘柄は、米国株のインデックスファンドを購入するとします。
これまで米国株は、長期的なスパンで見れば5~10%程度の年平均成長率を遂げています。
数年の短期的な変動は予測できませんが、35年という長期的な変動であれば、これまでの実績通り成長を遂げると考えます。
つみたてNISA対象商品は、eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)やeMAXIS Slim 米国株式(S&P500)のように、信託報酬も年間0.75%以下の良心的な銘柄ばかりです。
なので控えめに見積もっても、年間5%程度の成長が期待できます。やや悲観的なシナリオとして、年間2.5%成長シナリオも合わせてシミュレーションしてみました。
フル投資した場合のシミュレーション
5%成長シナリオでは、つみたて投資にフル運用(毎週7,500円投資)した場合、35年後には3,542万円の資産形成ができる計算です。
もし同じ額を定期預金に回していたら1,367万円です。その差2,000万円以上です。
もちろん上ブレすることもあれば、下ブレすることもあるでしょう。
期待値として、このくらいのリターンができると想定できるということです。
35年もあれば時に株価が低迷し悲観的になり投げ売りしたく時も出てくるでしょう。
そんな時も将来の経済成長を信じて、積立投資を愚直に続けていけば3542万円の資産形成が期待できます。
3,542万円の資産があれば、人生の選択肢は広がる
65歳時点で3,500万円確保できることが見えていれば、キャリア終盤に退職金を満額もらうために不本意に会社にしがみつく必要もなく、自由なキャリアを形成できます。
もちろん今の仕事に満足していれば、将来の資産形成に余裕ができることで、お金のためではなく自己実現や価値創出のために働くというマインドがより大きくなり、さらに充実した生活となるでしょう。
人生100年時代、70代でも働くのが当たり前になる可能性は大ですが、3,542万円あれば好きなことを好きなタイミングでしてほどほど稼げば十分となるでしょう。
また老後資金は年金や退職金、あるいは継続的に働くことでカバーできるのであれば、つみたてNISAで築いた資産をあなたの夢に投じることも可能です。
経済状況やリスク・リターンの考え方は人それぞれ千差万別だと思いますが、つみたてNISAが人生の資産計画の一つの選択肢となれば良いなと思います。